立山の剱午前小屋で仲村トオルと浅野忠信に遭遇してから約1年半が過ぎましたが、ようやく全国で公開されたので早速見にいってきました。
原作は長野県の諏訪市出身である新田次郎で、本では既に読んでいました。
淡々と進むストーリーはリアルで人間くささが感じられたので、映画化されることによってどう変わるのか、変わらないのか、そんなところを楽しみにしていました。
ストーリーは映画化にありがちなオリジナルをいじったものではなく、原作を忠実にトレースした内容となっており安心してみていられる内容でした。キャスティングはまずまずといったところでしょうか。個人的には長治郎役の香川照之が輝いていたと思うのですが、浅野忠信は意図的に感情を抑えた役割を演じていたようで、今ひとつ迫力不足だったように思えます。
それと、カットが中途半端に思える箇所が多々あり、これとは別に完全版があるんじゃないか?と思わせる場面がいくつかあって、結果して登場人物の感情がうまく感じ取れず、かといって行間を埋めるような演出があるわけでも無く、そのあたりは結構気になりました。
全体的に原作に忠実すぎたんでしょうか?最も感動的であるはずの登頂のシーンがストップモーションのみとなっているとか、BGMが最初から最後までほぼ同じとか、おかしな演出が散見されスケールの大きさを感じられないまま終わってしまうという、大自然の大きさとは裏腹に映画のスケールが小さく感じられ食い足りない感じです。よく言えばドキュメンタリー映画みたいでしたね。
しかし、映像は素晴らしいもので、なかなか拝めない山岳風景をたっぷりと堪能でき、また剱岳に登ろうかという気持ちにはなりましたね。
原作を読まれてから見た方が良い映画の代表かと思います。
http://www.tsurugidake.jp/
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